Vol.3102

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■薬事委員会からのお知らせ■■■
『薬事衛生自治指導員全体講習会で話された2つの事』

東京都薬剤師会の自治指導事業では、会員薬局に毎年自主点検をお願いしていますが、自治指導員の講習会の内容で皆様にも周知しておきたい2つの話をしたいと思います。

1.サイバーセキュリティについて

サイバーセキュリティ対策チェックリストの作成
令和5年度中に行わなくてはいけないことは、皆様お済でしょうか。さらに、令和6年度中に行わなければいけないこともあります。本年度中に行うことをお忘れなく。
厚生労働省が公開している、次の2つを参考にしてください。

・薬局におけるサイバーセキュリティ対策チェックリストマニュアル~薬局・事業者向け~
https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001157350.pdf

・薬局におけるサイバーセキュリティ対策チェックリスト
https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001163512.pdf

2.オーバードーズ対策

昨年より若者のオーバードーズに関する報道をたびたび目にするようになりました。
今までは、大麻がゲートウェイドラッグで、まずこれを防ぎましょう的な話が多かったのですが、話が変わってきましたね。
2023年4月1日より、濫用等のおそれのある医薬品の範囲が見直されました。
1.エフェドリン、2.コデイン(鎮咳去痰薬に限る。)、3.ジヒドロコデイン(鎮咳去痰薬に限る。)、4.ブロモバレリル尿素、5.プソイドエフェドリン、6.メチルエフェドリン(鎮咳去痰薬のうち、内用液剤に限る。)
指定される成分に変更はないのですが、( )の部分が削除されました。鎮咳去痰薬だけでなく、上記の成分を含むすべての医薬品が対象です。改めてOTC医薬品の成分の見直しをお願いいたします。

☆販売時の確認事項
・購入者が若年者(高校生、中学生等)の場合、氏名及び年齢
・他の薬局等での濫用等のおそれのある医薬品の購入状況
・複数購入の場合は、その理由
・その他適正な使用目的であることを確認するために必要な事項
※ここまでは薬事関係法規教本2023年追補版に書かれていますが、若者の薬の入手方法として万引きが多いという報道もあります。
万引きされないようオープンタイプの棚に置かない、出来ればショーケースに入れるというような対策も必要ではないでしょうか。