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「二日酔い」と「健康日本21」にみるアルコール対策

| 二日酔いについて| アルコールと健康対策|

◆◆ 二日酔いについて ◆◆

◆◆二日酔いとは

  お酒を飲んだことで起こる肉体的、・・・精神的に不快な症状を一般的に二日酔い、悪酔いといいますが、もう少しはっきり区別するならば、飲んだあと、比較的早い時間(血中アルコール濃度の高いとき)に起こるものが悪酔いで、血中アルコール濃度が低くなるか、ほとんど消えた翌朝になってもまだ見られる不快な症状を二日酔いとしています。

◆◆二日酔いの原因

  お酒を大量に飲むと肝臓がアルコールを処理できなくなり、中間代謝産物で毒性の強い、アセトアルデヒドもたまってきます。そうすると、吐き気、嘔吐、頭痛、胃痛、悪寒などの症状が起こってきます。さらに翌朝まで酔いがつづくほどの深酒となれば、アルコール性の急性胃炎、水分やミネラルのバランスのくずれ、血液中の乳酸や尿酸のふえてくる状態があらわれます。

◆◆二日酔いを防ぐ

  要するに、度数が強いから悪酔いするのではなく、体内に入ったアルコールの量が問題なのです。二日酔いを予防するには、次のことを心がけましょう。

  1. 空腹をさける
  2. 肴には良質たんぱく質を。胃の負担になる肴はさける。
  3. アルコール分の強いお酒を飲むときは、必ずタンブラー一杯分の水を飲む習慣をつける
  4. 一杯にゆっくり時間をかけて飲む
  5. タバコはできるかぎり制限する
  6. 飲酒量を抑える

◆◆二日酔いになったら

二日酔いに効く食べ物

  もっとも効果があるのは、二日酔い用の胃腸薬。何かお腹に入れるなら、果汁のジュースなど。
  このほか、ようかんなどの和菓子とお茶(お茶に含まれるタンニンの効果)、チョコレートなども効果があるようです。
  頭痛の場合はコーヒーが効きます。中枢神経を刺激して興奮させるカフェインの働きによります。

熱いシャワーを浴びる

熱いシャワーを浴びると血行がよくなり、体の中でのアルコールなどの分解も活発になります。

<二日酔いしないための飲酒量( ml ) >
15×体重(kg)×飲み始めてから翌朝までの時間(h)の値を酒のエタノール度数(%)×0.8の値で割った値


酒の種類別のエタノール度数のおよその目安は以下のようにも見積もることができます。

ビール 4 . 5〜6%
日本酒 15〜16%
ワイン 11〜13%
ウイスキー 37〜43%
焼酎 20〜25%
チューハイ 3〜8%

  肝臓がアルコールを代謝する能力には限界があります。通常、健康な人が1時間に分解できるアルコール量は、体重1 kg あたり約0.1 g 。体重60 kg の人ならば、1時間6 g 、3時間では約20 g のアルコールが代謝できる計算になります。
  20 g 程度のアルコールを含む酒量はアルコール飲料の「1単位」とされ、“健康的な飲酒”の適量とされています。
  ビールなら中瓶1本、日本酒なら1合、ワインなら小グラス2杯が目安となります。

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