Vol.2642

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かがやけ薬剤師!
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■TOPICS■■■
・ウクライナの人道支援に感染症の治療薬などを塩野義製薬が寄付
・群馬県は新型コロナワクチンの追加接種を進めるため、抽選で腕時計や電動アシスト自転車、県内産の牛肉などを贈るキャンペーンを開始する


■【しばやん】の投稿記事■■■
『東日本大震災と薬剤師としての私』
3月11日を少し過ぎてしまいましたが、震災体験について少し書かせてください。発災当時、私は転職活動をしており、次の会社もまだ決まっていない状態でした。


そんな折のできごとでしたから私にはいてもたってもいられませんでした。災害派遣の知識はゼロ。自信もない。でも気持ちだけで動いていました。書籍やインターネットで、うすっぺらな知識を仕入れました。登山ショップで70Lのリュックと寝袋を買いに行き、事情を説明すると店長さんが少し涙目になりながら「ちょっと汚れているから3割引しますね!」(全く汚れてなんかいなかったのですが)と粋な対応をしてくれたのを今でも鮮明に覚えています。


東京都および東京都薬剤師会からの派遣部隊を志願すると岩手県陸前高田市へ第7陣として派遣されることになりました。第7陣のリーダーは高橋先生、現副会長。その時が初対面でした。こんなに長いお付き合いになろうとは全く考えもしませんでした。

では、薬剤師として私は被災地で何をしてきたのでしょうか?がむしゃらな6日間の活動を終え、帰り道に導き出した答えは非常にシンプルでした。
「薬剤師法第一条」そのものだったのです!

(薬剤師法第一条)薬剤師の任務:薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによつて、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする

実際に行ったのは以下のような内容です。
・救護所での調剤(医師が普段使い慣れない医薬品が多く、種類や量も限られている)
・市販薬やサプリメント、医療材料等の避難所への配布および健康相談
・仮設住宅への応急救護セットの配布および健康相談
・消毒薬の配布および使用方法の指導
なお、災害の規模や発災からの時間経過によって必要な活動はどんどん変わっていきます。でも、薬剤師法第一条さえ理解していれば、やるべきことは自ずと見えてくるでしょう。


災害は起こらないに越したことはありません。しかし必ず起きます。
被災地の方々や被災地入りした様々な応援者の方々の懸命な姿を私の一生の宝物として、未来へつないでいきたいと思います。

それでは、今日も一日頑張りましょう!