大災害!薬剤師の知恵袋

災害時における薬剤師会の取り組み

1 トイレについて

災害時の一番の問題はトイレです。
災害時では避難所などのトイレが使用しづらい、行きたくないという気持ちから、つい食事や水分をとることを控えてしまいがちです。そのため便秘や乾燥からくる喉の痛み、口内炎(こうないえん)、血栓症(けっせんしょう)などの症状が出てきます。トイレの心配をせずに水分はこまめに補給したいものです。
●災害時、上下水道が使用できない場合のトイレの使い方
ビニールシート等を便器の上に広げて中央にくぼみをつけ、その上から用を足します。 し尿処理剤をふりかけ、固めます。 ビニールシートの空気を抜きながら図のように結んで捨てます。
現在はホームセンターなどで様々な形態の簡易トイレなどが販売されています。 各家庭でも用意されると良いでしょう。

トイレに関してはどうしても臭いが気になります。
消臭剤エチケットビュー®などの「飲む・食べる消臭剤」も排泄物の臭いをなくすのには便利な商品です。

2 感染予防

災害時は煙や粉塵(ふんじん)、ほこりが多量に舞うことが考えられます。また、避難所などでの生活では、喉や皮膚への感染を防ぐことが重要です。
●マスク ほこりや乾燥から喉を守るために有効です。 ●うがい うがいは感染予防に効果があります。ただし、うがい薬の使い過ぎはかえって喉を痛め、口内炎の原因になることがあります。
水でうがいをするだけでも十分です。

●消毒剤
手軽に使える消毒剤や、家庭にある消毒剤の利用法を紹介します。


《手指の消毒》

上水道が使用できない場合、手洗いの代わりに速乾性手指消毒剤を家庭に常備しておくと便利です。
〔主な速乾性手指消毒剤〕 
・ パブロンハンドジェル®365
・ サラヤンジェル®SH
・ ヒビスコール®
・ ウエルパス® など

《嘔吐物(おうとぶつ)や便の消毒》
家庭用の塩素系漂白剤を利用して消毒することができます。
市販されている家庭用塩素系漂白剤の多くは、塩素濃度が約5%ですので、50倍(塩素濃度0.1%)に希釈して使用して下さい。

〔希釈方法〕
塩素濃度を0.1%に希釈する目安として、水を入れたペットボトル2Lに塩素剤(塩素濃度約5%)40mLを入れてください。
東京都福祉保健局作成「ノロウイルス対応標準マニュアル ダイジェスト版」参考

3 我が家の必需品(ひつじゅひん)

災害時に供給が遅れ、入手困難になる可能性がある製品として次のような物があります。
必要に応じて、各家庭で事前に用意しておくと良いでしょう。
●コンタクトレンズ洗浄液 ●洗浄綿 ●水のいらないシャンプー
●入れ歯安定剤 ●生理用品 ●リップクリーム ●ハンドクリーム など

4 その他

●骨折時の対応
副木(そえぎ)として、傘の骨、植木の支柱なども利用できます。
●臨時冷蔵庫
発泡スチロール箱(クーラーボックスがあればなお良い)に保冷剤を入れて使用することで一時的に冷蔵庫代わりになります。保冷剤は冷凍庫に常時入れておきましょう。
発熱時に使うアイスノン®やヒヤロン®(薬局などで販売)を保冷剤代わりに使用するのも一つの方法です。
ただし、おでこなどに貼る、熱さまし用冷却シートは使えません。
●保湿
市販の浣腸薬の成分はグリセリンです。
成分がグリセリンだけのものは、手荒れや肌荒れなどのカサカサに、クリームの代わりとして緊急時に使用することができます。
●あせも防止
避難所ではシャワーを使えない場合があり、子供などは夏場にあせもができてしまうことがあります。その場合は片栗粉を肌にふりかけると、肌がさらさらになって、あせも防止に役立ちます。
●保温/保冷
「新聞紙」は身体に巻けば、保温剤として下着や毛布の代用になりますし、逆に濡らして巻けば、気化熱を利用して身体(の一部)を冷やしたり、品物を低温で保管することもできます(夏場など)。
《緊急時》我が家の覚え書き
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